2020.10 高柳カヨ子キュレーション特別企画展 『少女観音』〜12人のアーティストが描く篠たまきの幽玄世界〜


人を魅了し人に寄生しながら長き時を生きる"人ならざる者"を描いた『人喰観音』で、独自の世界を築いた作家・篠たまき。


この展覧会のために書き下ろされた短編小説をモチーフに、12人のアーティスト達が異界を創出します。


「少女」をテーマにキュレーションを行ってきた高柳カヨ子がおおくりする、人外の少女の物語をぜひご覧下さい。

 

 

メインビジュアル作品 

Visuadoll(©︎WOW FACTORY)

Outfit: HIROKO

Custom&Art Direction: 櫁蜂

 


  

展示会情報

 

会期:2020.10.29(木) ~ 11.2(月) ※5日間の開催となります


※初日の10/29(木)は完全予約制となりますのでご注意下さい。30分枠で2名様まで以下よりご予約いただけます。

ご予約はこちらから ☞ https://gallery-hydrangea.shopinfo.jp/pages/4099807/reservation

(30日前よりご予約可能となります。)


※作品の販売につきましても初日は会場のみ且つ予約制とさせて頂きますので何卒ご了承下さいませ。

  

時間:13:00 ~ 18:30(最終日は17:00まで)

 

会場:gallery hydrangea(東京 曳舟) 

 

キュレーション:高柳カヨ子

 

参加作家:

篠たまき / 麻生志保 / 綺朔ちいこ / きむらももこ / 真珠子 / 須川まきこ / 鳥居椿 / 中村杏子 / 日香里 / HIROKO / 櫁蜂 / 宮本香那

 

会場音楽:大谷能生 

 

入場無料

 


 

キュレーター

 

高柳 カヨ子

 

精神科医/元法医学教室助手/少女批評家

東京上野で生まれ育ち、東京理科大学理工学部応用生物科学科・信州大学医学部医学科卒業。

法医学教室でDNA鑑定を専門とした後、精神科の臨床に進む。

  

Bunkamuraギャラリー「新世紀少女宣言」展 キュレーション

『夜想ーゴス特集』インタビュー

『夜想ー少女特集』評論

『S-Fマガジンー伊藤計劃特集』アーバンギャルド論

パラボリカ・ビス「アーバンギャルド10周年記念展」キュレーション

霧とリボン《少女の聖域》展 キュレーション

 

あらゆる時代と時間を超えた少女たちに捧げる少女論「少女主義宣言」をnoteにて連載中。

少女とはなにかという永遠の謎を追い求め、不在の少女を言葉の森で探している。

 


 

出展作家(敬称略)

 

 

篠 たまき

 

2015年 『やみ窓』にて第10回『幽』文学賞大賞 受賞

2016年 『やみ窓』(KADOKAWA)

2018年 『人喰観音』(早川書房)

 

命の長さの異なるもの達との共生を執筆の原点として来ました。

例えば私の家には常に猫がいます。どの猫も私より後に生まれ、私より早く年を取り、私を残して死んで行きます。猫の目には人間が不老に映っているのかも知れない、と考えた時『人喰観音』『女童観音』が生まれたのです。

犬や猫や虫などは私達より命の短いもの達です。反対に文化、芸術品などは人間よりもはるかに長い命で生き続けます。

かれらは人間が変わることで否応なくその在り様をねじ曲げられてきました。大切にされた動植物が駆除される、高く評価された品々が為政者が替われば破壊される、そういった事例は枚挙にいとまがありません。

その哀しさや愚かしさ、儚さなどを表現できればと今も執筆を続けております。

  

参考作品画像(篠 たまき)

 


 

麻生 志保

 

武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業

 

2009年 Lineart(Flanders Expo・ベルギー)

2010年 ASIA TOP GALLERY HOTEL ART FAIR(Grand Hyatt・香港)

2010年 エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ウルトラ003」(スパイラルガーデン・東京)

2010年 TASTING ART EXHIBITION(阪急百貨店メンズ館・大阪)

2011年 VARIA ART FAIR NAGOYA(松坂屋名古屋店・名古屋)

2012年 アートプログラム青梅2012『存在を超えて』 (青梅市美術館)

2012年 ART NAGOYA 2012(ウェスティンナゴヤキャッスル・名古屋)

2016年 Asian Water Color Art Workshop & Exhibition (タイ,アンダマン美術館)

2017年 Young Art Taipei (シェラトングランド台北・台湾)

2017年 冬の金魚展 (parabolica-bis ・ 東京)parabolica-bis展示多数参加

2017年 人形展『 廻向 echo』 (春秋山荘 ・ 京都)春秋山荘展示多数参加

2017年 Shanghai International Contemporary Art Exchange Exhibition and Workshop (中国,上海)

2019年 第6回蔵と現代美術展(埼玉県川越市)

               第5回日米国際作家交流展(東京都美術館)

2020年 アートフォーラム in 河鹿園(東京都御岳)

  

 

闇に咲く花を視詰めて

愛も憎も凝視めて

絹に線や色で綴る世界を

体感して頂けたらと思っています

 

参考作品画像(麻生 志保)

 


 

綺朔 ちいこ

 

〈感情は “身体感覚” である〉という主観をもとに、絵であるより “もの” として、

いとしくある様拵えています。

画廊で、書店で、本当なら一生出逢わない筈の物語へ引きずり込むことが描く仕事なら、

私は無性に携わりたい。

ことばのための装飾や絵は、立体平面と物語の間の、手に触れられる現実だから。

 

個展

1995.09 カフェギャラリー宵待草〈裸足のロリータ〉

2001.04 銀座 フォレスト〈魚心あれば、恋心〉

2006.11 谷中 珈琲 乱歩゜〈散歩゜のあとは乱歩゜の珈琲〉

2010.09 浅草橋 パラボリカ・ビス〈静かな水銀スープ〉

2014.08 本郷 ギャラリー愚怜〈フラスコベイビー 試験管ハニィ〉 他

 

グループ展

2011.04 広尾 チェコ共和国大使館 〈ヤン・シュヴァンクマイエル氏への逆襲〉

2014.10 渋谷 Bunkamura Gallery〈新世紀少女宣言 少女のための解放区〉

2018.04 信濃町 The Artcomplex Center of Tokyo〈TEAM-TAN オールスターズ〉

2020.02 西荻窪 十三夜〈夢十三夜〉

2020.04 浅草橋 パラボリカ・ビス〈Little Creatures展 雛祭り〉

2020.06 麻布十番 パレットギャラリー〈CDジャケットアート展Ⅶ〉 他

2015.〜 上野 東京都美術館〈人人展〉 同時開催 湯島 羽黒洞〈小さな人人展〉

2015.〜 銀座 青木画廊〈銅版画の会 四角い空展〉  

新潟の海の近くで育つ。横浜在住。

イラストレーター、専門学校非常勤講師。

1993 年より書籍挿絵、個展、グループ展他、東京を中心に活動中。

HP:あやさきんぎょ楼

http://www.ayasakingyo.com/

 

参考作品画像(綺朔 ちいこ)

 


 

きむら ももこ

 

絵描き。ファッションブランド「keisuke kanda」のイメージイラストを提供。

大森靖子のCD「マジックミラー」のジャケットイラストを手がける

twitter:@mikagami_girl

 

個展

2019年「とわのいらつめ」/新宿眼科画廊


グループ展

2020年 「少女の聖域」/霧とリボン

 

参考作品画像(きむら ももこ)

 


 

真珠子

 

1976年   天草生まれ

  

絵(主に日本の書道がルーツ)、アニメーション(デジタル)を制作し、2005年Gwen Stefani ソロデビューの全ビジュアルを担当。

翌年 「Ready for Lady」個展を熊本市現代美術館で開催。

故郷の特産物で陶芸を始め、2012年 「よかにゃ~★みぞかちゃん」陶芸等展を渋谷PARCOで開催。

その時代の声に添ったツールを使ってフレキシブルに表現を展開している。

現在はYoutubeにて映像作品を発表し、夫で写真家の増田賢一氏と毎年誕生日に自身を定点観測する試みの写真集を発行、展示。

2017年、文化庁海外メディア芸術祭でウィーンに派遣され映画館でアニメーション作品上映、ライブペインティング展示。

彼女は現代人が忘れかけている「無邪気な心」を思い出してほしいと思っている。

 

その他展示略歴

2005年 「2005NIPPON KOMA」「ニッポンコネクション オン ツアー」リスボン、フランクフルト市、Hungarian House of Photography、ブダペスト在ベルギー日本国大使館広報文化センター

2006年 「眼差しと好奇心」(ミヅマ・アクション、東京)

   「Melbourne Art Fair」(メルボルン、オーストラリア)

2008年 「眼差しと好奇心」(Soka Art Center、台北)

2009年 パリのLe Monte-en-l'airギャラリー

2011年 ハリウッドのメルトダウンギャラリー

2013年 パリのエロティックミュゼ

2015年 ドイツのCell63ギャラリー

2016年 台湾のManga Sickで個展

 

参考作品画像(真珠子 )

 


 

須川 まきこ

 

京都造形芸術短期大学専攻科卒業後、

国内外の企画展での展示を続けながら、挿絵や海外雑誌の表紙も手掛ける。

ローマでの個展をはじめ、ポートランド、フロリダ、パリ等で作品を発表。

紀の国トレイナートでは南部駅の駅舎に絵を描きJR西日本公認アーティスト駅長に任命。

自身も義足であり、義足のファッションショーではコスチュームデザインを担当。

画集「Lady Amputee in powder Room」(エディシオン・トレヴィル)、「Melting」(アトリエサード)を発刊。

他に「Lace Queen」、絵本「ニーとメメ」(広告丸)がある。

 

 

想像とユーモアの中で、

女性のリアリティを描きたいと思っております。

 

参考作品画像(須川 まきこ)

 


 

鳥居 椿

 

2012 個展「femmelette」/ ヴァニラ画廊

2015 個展「さようなら」/ ギャラリー松林

2017 個展「妄執」/ ヴァニラ画廊

他、都内中心にグループ展多数。

 

  

日常に潜む不穏な空気感、不安感から題材を得た内的形象を描く。

自身が少女であった頃の眼差しから逃れられず、少女期特有の偏執的な思考、記憶の片隅にあるもの達を作品に投影している。

 

参考作品画像(鳥居 椿)

 


 

中村 杏子

 

1992年京都生まれ

 

主な個展

2016年   ネオ参拝 (京都 スリースター京都)

2017年 おあげ神社皐月祭 (岡山 チロップ)

     ハッカク狐商店街 (大阪 シカク)

2018年 空想懐狐 (台湾 manga sick)

2019年 パーラー箱庭 (大阪 カフェアナムネ)

     令和レトルーム (京都 kara-Sギャラリー)

     おあげ神社・イン・トーキョー (東京 トーキョーピクセルギャラリー)

 

 

レトロなスポットやモチーフをカラフルに描き、懐かしくも新しい世界観の作品を制作しています。

 

参考作品画像(中村 杏子)

 


 

日香里

 

武蔵野美術大学 造形学部 油画科卒 美術家、デザイナー

 

2020年 2月 よこしまな祈り 画廊珈琲zaroff

            3月 第3回人形と絵の「春」展 丸善・丸の内本店4Fギャラリー

            6月 Deth in Venice アスタルテ書房

            9月 個展 酔ひどれ船 LE PETIT PARISIEN

            9月 花束作りましょアンデルセンさん Silent Music

 

 

幼少期の頃から時を経たものに強く惹かれます

時を経たものがもつあの独特の雰囲気、

それは夢や集合的無意識につながるかけらのように感じています

その存在感を内在させた心象風景を描きたいと思っています

 

参考作品画像(日香里)

 


 

HIROKO

 

人形服作家

人形服・ぬいぐるみのブランド名は「Daisy-D」

朽ちたレース、儚いフリル、永遠のリボン、少女達の記憶をお人形に

 

参考作品画像(HIROKO)

 


 

櫁蜂


18歳で佳作賞を受賞。

商業作家デビューをする。

2006年第1回Blythe Beauty Contest「ミス・ポピュラリティ賞(一般投票1位)」受賞(MIELE DOLCE)

2007年International Digital Cartoon Competitionモバイル部門で最優秀賞受賞。

Handmade Korea Fair 2014韓国 (ソウル)Coexなど、海外の展示会にも参加。

武蔵野大学人間科学部心理学専攻に在籍。

日本工学院専門学校マンガコース講師、京都精華大学キャラクターデザインコース特任准教授。

 

 

漫画、イラスト、ドール、ファインアート作品を制作。企業量産ドールのプロデュースも行い、展覧会やイベント、アーティストとのコラボや雑誌に多くの作品を提供・出品。アートディレクション、デザインも手掛ける。

 

参考作品画像(櫁蜂)

 


 

宮本 香那


1991 北海道生まれ


個展

2012「考えすぎて」Gallery Newstar、北海道

2013「あの子はね、」TOOV cafe、北海道

   「おいしいいのち」大丸藤井セントラル、北海道

2014「イケナイコ」ギャラリィ亞廊、福岡

2015「お肉ちゃん」Galerie Or・Terre、東京

2018「お砂糖倶楽部」DESIGN FESTA GALLERY、東京

2019「ひみつはまもれない」吉野純粋蜂蜜店のギャラリー、東京


グループ展

2012「KK展」necco、kohze、北海道

2013「友ダチノ友ダチノハナシ」ギャラリー犬養、北海道

   「少女採集vol.05 」ギャラリィ亞廊、福岡

2014「PLANET JAM」MASATAKA CONTEMPORARY、東京

   「新世紀少女宣言」Bunkamura Gallery、東京

2015「少女採集 vol.06」ギャラリィ亞廊、福岡

   「少女乃夢 sadistic dreams」gallery green&garden、京都

2017「蕾たちについて物語る、14のエピソード-post perspective kid-」gallery green&garden、京都

2018「迷想と恍惚~甘い香りのする逸脱者たち~」gallery green&garden、京都

2019「未完性のエンドロール」新宿眼科画廊、東京

   「ephemeral~少女たちの領域 2019」みうらじろうギャラリー、東京

2020 「FACES and HEADS 2020」みうらじろうギャラリー、東京

2020 「メアリーの部屋」MASATAKA CONTEMPORARY、東京

2020 「第3回 人形と絵の『春』展」丸善・丸の内本店、東京

2020 「Little Creatures展 雛祭り」パラボリカ・ビス、東京

2020 「室内少女2020」乙画廊、大阪



人の心の動きに興味があり、過去の記憶や日常の中で感じることを拾い集め絵にしている。

絵を描くことはお人形遊びのようで、女の子たちに私が作る物語を演じてもらっているのだ。

彼女たちは絵の中では狂っていても、火をつけても、暴力を振るっても、血を流していても咎められない。

私はあまくてわるい自由な女の子たちを描くことで救われている。

 

参考作品画像(宮本 香那)

 


 

会場楽曲

 

大谷 能生(おおたに よしお)


音楽/批評。

多くのバンドやセッションで活動。

これまで50本以上のダンス、演劇、パフォーマンス作品の音楽を担当する。

批評家としての著作も多数。

本企画展では小説「女童観音」の世界を音として表現し、ギャラリー内にて展示する。

 



 

以上、ご高覧を何卒宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 


gallery hydrangea(ギャラリー ハイドランジア)

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