2020.03 山中 綾子 個展 『TREP VERTER』

 

2020年3月に当ギャラリーにて画家 山中 綾子さんの個展を開催致します。

 

黒い世界に仄かに浮かび上がる金銀様々な色を纏った不思議な住人達。

 

思考を視覚化したその住人の体は複雑に絡み合い、欠損し、傷を負っているように見えます。

  

終わりのない言葉の階段に迷い込んだ思考の物語を是非ご高覧頂きたく存じます。

 


 

展示会情報

 

会期:2020.03.19(木)~03.29(日) ※定休日:火、水

  

時間:13:00~18:30(最終日は17:00まで)

 

会場:gallery hydrangea(東京 曳舟)

 

音楽:千田 岩城 (作曲家・マリンバ奏者)

 

入場無料

 


 

展示コンセプト

  

TREP VERTER(トレップヴェルテル)」とは直訳すると「言葉の階段」であり、

後になって思い浮かんだ当意即妙な言葉の返しのことを指すイディッシュ語です。

私は話すことがあまり上手くありません。その場で頭が働かず、

後になってから「ああ言えば良かった」と後悔することばかりです。

TREP VERTERを繰り返し伝えられなかった無数の言葉、

想いは黒い紙の上ならば自由に動き回り、形となって現れます。

黒い紙は鏡に映る別の世界、

金の瞳は人ではない何かであるという舞台装置を以てして、

エビフライが空を飛ぶような不可解なことが起こっても許される世界を

作品として紡いでいきたいのです。

 


 

作家プロフィール

 

画家 山中 綾子(yamanaka ayako)

 

私にとって絵を描くことは私の一部を切り離す行為です。

モチーフとして表れるものや人は、

それが一見不気味であったりグロテスクであっても、

1つ1つ私のさまざまな想いや経験、感覚、記憶を象徴しています。

私の中で渦巻いている無数のそれらは、

時には穏やかに時には痛みを伴って切り離され、

きらきら輝く金や銀のペンによって黒い紙の上に紡がれ、

作品という形となって昇華されていきます。

絵を描くことで私は少しだけ軽くなり、前を向いて生きていけるのです。

 

 

経歴 


女子美術大学大学院修士課程美術研究科洋画研究領域 修了


「個展」

Pepper'sGallery『Do android dream?ⅵ』Solo Exhibition『1/7』

unseal contemporary個展『ななぶんのいち』

ギャラリーSPACEKIDS個展『カナシキカイ』


「賞歴」

東京駅行幸通り 東京丸の内アートアワード2010ノミネート

第31回FUKUIサムホール美術展奨励賞

第10回世界絵画大賞展入選

第27回全日本アートサロン絵画大賞展優秀賞 

 

 

以上

ご高覧の程、何卒宜しくお願い致します。

gallery hydrangea(ギャラリー ハイドランジア)

新着情報をお届け致します。