2019.12 Mekkedori 個展 『白色の静寂、その森の音叉はやわらかく鋭い』
2019年12月に当ギャラリーにて人形作家 Mekkedoriさんの初個展を開催致します。
東北地方に生まれた彼女は本当の冬の厳しさと美しさを知っています。
冬の白さは否応なく生と死をイメージさせます。そして人形もまた然り。
人形達によって表現される非日常の白い世界を是非ご高覧頂きたく存じます。
展示会情報
会期:2019.12.12(木)~12.23(月) ※定休日:火、水
時間:13:00~18:30(最終日は17:00まで)
会場:gallery hydrangea(東京 曳舟)
音楽:伊藤 悠紀(作曲家)
入場無料
展示コンセプト
厚く雪の降り積もる、東北の山間部。
緑豊かな山々も、冬になると、すべては容赦なく白く覆われ、景色は一変します。
永遠に続く白の現実感の無さは、強烈な孤独感を与えるとともに、死と隣り合わせの状況であっても、不思議な安らぎをもたらすものだったと強く記憶しています。
二つの反する性質の中から生まれ出た振動のように
死んでいるが、生きている。
展示ではその白色の再現を試みます。
作家プロフィール
人形作家 Mekkedori(メッケドリ)
1991年秋田県生まれ。
2010年より、球体関節人形や、紙、テラコッタを用いた創作人形を制作している。
現在は東京を中心に活動中。
生まれ育った土地は元々鉱山で栄えた土地であったが、生まれる数十年前に鉱山は閉山し、どんどんと人は衰え、緑が迫ってきていた。
しかし、受け継がれていく土着の文化、全く変化しない鉱物(からみ)の集積なども同時にそこには存在していた。
二項対立ではないそれは、長い時をかけて生と死の間で揺らいでいるように見えた。
とはいえ、山の中では特にすることもないので、そのようなことを考えながら過ごしていた。
しかし、あるとき、書店でふと目にした雑誌の表紙の人形のもつ、生と死のゆらぎに魅了され、人形制作を決意。
2010年、上京を機に人形制作を開始。
その後、現在にわたり、展示などに精力的に参加し、様々な作品を発表している。
2019年より着ぐるみ制作ユニット‘ひょっかめ’とのコラボで、オリジナルブランド”DappiGoro”を立ち上げた。
DappiGoroでは、デザイン、造形、塗装を担当している。
経歴
2010年よりDOLL SPACE PYGMALIONにて講師陽月氏に師事。球体人形制作を開始。
2014年より吉村眸人形教室にて吉村眸氏に師事し、紙等様々な素材を用いた技法を学ぶ。
2011年「 PYGMALION教室」展(東京・Geographica)
2012年「ドールワールドフェスティバル2012」(東京)
2013年 グループ展「芋虫の入れ知恵」展(東京・画廊珈琲zarof)
「 PYGMALION 30周年記念人形展」(東京・Geographica)
2015年 グループ展「芋虫の入れ知恵Ⅱ」展 (東京・デザインフェスタギャラリー)
「ドールシンポシオン MIDOW展 2015」 入選
2016年 金森ユメとMekkedoriによる二人展「目蓋の標本」展 (東京・gallary small view)
グループ展「Clowncircus 2016公演【Gibberish & Babbling】」展(東京・スパンアートギャラリー)
グループ展『サロメの唇」展(京都・ライト商會)
2017年 グループ展「Room」展(東京・ギャラリーバロンデッセ)
書店”Readin' Writin'BOOK STORE"での作品委託販売開始(東京・Readin' Writin BOOK STORE)
グループ展「鏡地獄~ぼくらの江戸川乱歩~」(東京・ギャラリーしあん)
グループ展「金曜日の星座 6つの宣言」展(東京・アモーレ銀座ギャラリー)
2018年「初屋の六月。初屋のステキなキモノや帯たち展」(東京・読書空間みかも)
ドールイベント「Ldoll 2018」 出展 (フランス,Lyon)
企画展 「Little Creatures展」(東京・parabolica-bis)
2019年 オリジナル着ぐるみブランド DappiGoro 活動開始
企画展「東京・狐娘」展(東京・parabolica-bis)
公募展「鳥ノ巣ノ国」展(東京・gallery hydrangea)
企画展「乙女座の耽美展 ~アリスと薔薇と人形と~」展(東京・parabolica-bis)
以上
ご高覧の程、何卒宜しくお願い致します。
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