2023.01 西牧 徹 個展『 果実の種の燃えかた 』

 「 ガイヨンソーゼル車内 」(2022)

  

2023年1月に当ギャラリーにて画家 西牧徹さんの個展を開催致します。


西牧さん執筆の短篇集「初夏、そして雪の短編」に登場する少女シビルによるフェティシズムに溢れた理想世界が会場に広がります。


ゲストとしてご参加頂く人形作家の森馨さんにより具現化するシビルが皆様を劇中へ誘います。

 

香り立つような濃密な偏愛の物語を是非ご高覧頂きたく存じます。

 


 

展示会情報

 

会期:2023.01.26(木) ~ 01.30(月) ※5日間の開催です

 

時間:13:00 ~ 18:30(最終日は17:00まで)

 

会場:gallery hydrangea(東京 曳舟) Access

 

ゲスト:人形作家 森 馨

 

音楽:Naoko Shibuya(https://musica-nao.amebaownd.com/

 

入場無料

 


 

展示コンセプト

 

「理想世界」を文章に置き換えるとこうなる、という短篇を愉しみながら書いて何年になるだろう。

絵と同じように、ありえない夢を描き出すためなので言語は千々に跳んでいる。

そのなかの一篇に現れるのがシビルという幼女だ。

ポルトガルはおろか、どこにも映らないだろうそのコケティッシュな影に、あでやかなデコレーションを森馨氏に施して戴いた。

今展は「シビル」のイメージと併せていくつかの少女像を描いてみようとおもう。

 


 

作家プロフィール

 

画家 西牧 徹 / Toru Nishimaki

 Twitter:@dANvEw8wDa6zwIm

 

制作をはじめた時から感じていたことが作るほどに実感してくる。

「ブーツ」をフェテッシュとするひとは巷にいくらでもいる。

しかしそのほかの私の偏愛であるいくつかを共有できる場所を未だ見たことが無い。

途方もない時間費やし、探索を重ねようとも欲求を満たしてくれるものは無かった。

皆無といっていい。

アーティストたる者すべからく、他者とはちがう愛着のモチーフがある。

そのさらなる深淵を覘くために私も「理想世界」を創り続けている。

 

経歴

今は無き伝説の画廊『アートスペース美蕾樹』(渋谷)での2001年、初個展より現在に至るまで国内、海外また百貨店での個展を開催。

近年は『zaroff』(初台)での展示が主。 

2014年、アトリエサードより画集『ロカイユの花粉』を刊行。


参考作品「 ジュールチプ・ゴーストのブーツ 」(2019)

 


 

ゲスト作家

 

人形作家 森 馨  /  kaoru mori

Twitter:@kaoru_mori


心奪われる程に蠱惑的で有りながらも慈しみをも湛え、浮世を忘れ何処の彼方へ誘う様な人形を世に顕したいと思います。


経歴

1998年よりアトリエリデルにてBeeKANNO氏、山上真智子氏に師事し石塑粘土による球体人形制作を始める。

2020年より因間りか氏に師事しビスクドール制作を始める。

作品集に「Parfum de bois」(私家本)、「眠れぬ森の処女(おとめ)たち」、「冥婚ーGhost Marriageー」(アトリエサード)などがある。


【個展】

2006年「愛の蜜 〜Miel d’ Amour〜」啓祐堂ギャラリー

2009年「Maiden Baroque」ヴァニラ画廊

2011年「蝶番いの行方」Produce Unit SELECT企画/ポスターハリスギャラリー

2012年「heterogamy/異種婚」Produce Unit SELECT企画/ポスターハリスギャラリー

2016年「冥婚ーGhost marriageー」作品集出版記念展 /スパンアートギャラリー

2018年「The End of the World」/珈琲舎・書肆アラビク


【主なグループ展】

2008年「現代日本のエロティックアート展」ヴァニラ画廊企画/Musée de l'érotisme Paris

2011年  邪神宮出版記念展覧会「邪神宮〜邪〜」ヴァニラ画廊/「邪神宮〜深〜」スパンアートギャラリー

2012年「沙村広明×森馨 2人展・蹂躙史エピトマイザ」ヴァニラ画廊

    「Anotherへのオマージュ展」Bunkamura Gallery

2013年  ToruNogawa×森馨2人展「暗転のGrand Guignol」

2014年「Young Art Taipey 2014」Booth:スパンアートギャラリー/Regent Taipei

    「沙村広明×森馨 2人展・ティルガングーDerTilgung―」ヴァニラ画廊

2015年「大正ロマンとデカダンス」愛媛 高畠華宵大正ロマン館

    「菊地拓史×森馨 2人展 Square and Circle」ストライプハウスギャラリー

2016年「Doll’s Show―多様化されたフォルムたち」スパンアートギャラリー企画/ストライプハウスギャラリー

2017年「逢いとおした お人形展」美晴花ギャラリア・ドス

    「人形展」ドスルバラード企画/丸善

2018年「アリス展」スパンアートギャラリー 企画/BunkamuraGallery

2019年  菊地拓史・森馨 2人展「Quiet Room ~人形と人形の為の家具~ 」スパンアートギャラリー

      衣×森馨 2人展「柔らかい玻璃」アスタルテ書房

2020年「乱歩先生とわたしⅢ」東武百貨店 美術画廊

    「にんぎょううらら展」浅草橋吉徳本店


その他展示多数参加

  

 「 シビル 」(2022)

 


 

楽曲アーティスト

 

Naoko Shibuya 作曲家/ピアニスト

 

ピアノや室内楽曲、歌曲などの作曲演奏活動の他、朗読や絵画、舞踏とのコラボレーションなども行う。

音高時代に巴里の老舗楽譜出版社アンリ・ルモワンヌ社の、絵本のように美しい楽譜に魅せられ作曲家になる事を決意。

物語や詩をテーマに制作する事も多く、《音の絵本》作りをライフワークとしている。

本展会場にて楽曲作品を展示致します。

 

 

以上

皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げております。

 

gallery hydrangea(ギャラリー ハイドランジア)

新着情報をお届け致します。