2021.11 細井 世思子 個展 『 絵本の破片 』
「 記憶の家 」(2021)
2021年11月、当ギャラリーにて絵本画家 細井 世思子さんの個展を開催致します。
どこか懐かしいような子供の頃に夢みたような記憶の片隅にある世界が広がります。
まるで寝る前に母親が読んでくれた絵本のように心を優しく包み込んでくれます。
絵本の中から溢れ出した温かな物語を是非ご高覧頂きたく存じます。
展示会情報
会期:2021.11.18(木) ~ 11.28(日) ※定休日:火、水
時間:13:00 ~ 18:30(最終日は17:00まで)
会場:gallery hydrangea(東京 曳舟) Access
音楽:山出 和仁 (https://yamaidekazuhito.com/)
入場無料
展示コンセプト
葉が幾重にも積もった山はうさぎになった
ゾウは山の想い出を吸い込んで鼻から噴き上げると虹の橋が架かった
虹はくるくると解け、やがてスパゲティになった
カエルの歌う声が響いた家ではコップがダンスをはじめた
帽子はみんなの頭に入っていた記憶を抱えて空へ飛び立つ
北の国からやってきた渡り鳥がお土産の星屑をパラパラと町へ落としていく
そのかけらを拾ったハリネズミはかき氷にしてシャクシャクと食べた
そのかけらを集めた羊は家にひとつひとつ蠟燭に移し、町に持っていく
物語をつむぐための「破片」が
たくさん散らばって私の中に星くずのように存在していた
ちいさなそのものたちを、少しずつ掬い繋げて形を見つけている
作家プロフィール
絵本画家 細井 世思子 / yoshiko hosoi
twitter:@yoshikohosoi
instagram:@hosoi_yoshiko
四角や丸三角などを手癖でひたすら描き積み重ねるマチエールを下地に、
アクリル絵具で形を掘り起こしながら、動物や一緒に存在する家の物語を描いています。
元々は四角だけで画面を構成していましたが、音楽を聴きながらその感情にのせて描くうちにいろんな形になって繋がって固まっていくようになりました。
メルヘンだけど甘すぎず少しの毒を含み、ザラザラとした空気感、幻想の世界、
ちいさいものが集まって大きい動物になっているのがすきです。
自分の中にある「家」は子供のころからずっと過ごした集合住宅であり
家族が存在していた場所です。
動物はその世界を護っていたり、遊んでみたり眠ったり
自由に気持ちを伝える存在として描いています。
今までは一枚の絵で表現をしてきましたが、今後は絵本という言葉と絵の構成でも、もっと世界を広げて深めていきたいと思っています。
経歴
創形美術学校デザイン科映像専攻卒
在学中より個展、グループ展、アートフェアなどで展示活動。
2013年頃より絵本制作も始める。
主な個展・グループ展
2011年 「おとぎばなし」(四季彩舎:京橋)
「ULTRA002」(SPIRAL:表参道)
2012年 「ART OSAKA」(ホテルグランヴィア大阪)
「音楽家は森を歩く」(四季彩舎:京橋)
「C-DEPOT EXHIBITION C-DEPOT 2012」(SPIRAL:表参道)
以降、C-DEPOTグループ展に毎年参加
2013年 「夢と現をつなぐ時間」(日本橋三越本店)
「FIELD OF NOW」(飯田美術:銀座) 以降、毎年同展示に出品
「緑の階音」(銀座三越)
「白い夜のサーカス」(四季彩舎:京橋)
2014年 「即興詩人」(東急百貨店:たまプラーザ)
2015年 「水を掬う羊」(四季彩舎:京橋)
2017年 「星巡りの旅」(日本橋三越本店)
2019年 「春の夜に花の見る夢」(gallery hydrangea)
他、多数
受賞・出版
2019年 第1回 CHICORA BOOKS キャラクター絵本 出版大賞「佳作」受賞
2020年 受賞作「まどのむこうのカメロー」発売
「 春の夜に花の見る夢 」(2019)
楽曲アーティスト
作曲家 山出 和仁 / kazuhito yamaide
「言葉にならない余白を表現をする」
佐賀県佐賀市在住。
愛猫アランとビールを愛する作曲編曲家。
現在主流であるシンセサイザーを用いた所謂ノリの良い、踊れる音楽ではなく、ピアノや弦楽器などアナログ楽器を主体としたクラシカルなゆったりとした曲調で、映像、絵画、雑貨、小説、詩など、創作の言葉にはない余白を表現します。
以上
ご高覧の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
0コメント